トビタテ!日記 @ マレーシア ~理系大学院生がマレーシアの最高学府から世界へ飛び立つその日まで~

建築・土木専攻の理系大学院生が,マレーシアでグローバルに活躍するエンジニアを目指す修行の日々をつらつらとお伝えします.

マラヤ大学 で初のテスト 初めてのテストは良薬は口に苦し?

マラヤ大学で初のテスト

 

今日は日曜日,外は雨だけどみんなどこかへ出かけて行く...

 

そんなことは尻目に,自分は修士課程クラスの中間テストがありました.

 

ここ数日,午前3時くらいまで起きて勉強してきたので,大学入試の時くらい緊張して12時に学校へ

 

テストはHazard Identification and Evaluation (災害の特定と評価)

問題は,ある災害や事故の事例に対して解決策や改善点,評価を議論するという記述式.

 

 

結果は...

 

 

うーん,おそらく半分くらい取れれば幸いといったところでしょうか?

 

とにかく完答できる時間がなかったです.

 

また,専門的な英単語が多すぎて問題文を理解できるか怪しかったので,教授に直談判をし電子辞書の持ち込み許可を頂いたのですが,それでも時間が足りなかった...

(たしかソフトバンク創業者の孫正義さんは,アメリカの大学検定試験の時に英語辞書と時間延長を要求して見事試験を突破したという話をどこかで読んだ覚えが...)

※ちなみに,期末試験は辞書の利用はできないとのこと...まさに背水の陣

 

 

ここ数日間,必死でテスト勉強をしてきたのですが,

 

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うーん...

何をしていいかわからない...

 

 

これが率直な感想でした.

 

なぜなら

過去問もなければ明確な答えもない.

講義スライドは大量で,どこが重要かわからない.

 

何をどう勉強すれば,試験でいい点が取れるのか?

自分はいったい何のために勉強をしているのか?

 

確かにテスト勉強はしたのですが,やってもやっても不安ばかりがでてきてモチベーションもどんどん下がる...

 

 

「そういえば日本ではテストってどうだったっけ?」

 

 勉強しているうちに日本での学生時代を振り返ると...

大学の学部時代は,テスト前になると過去問を先輩から貰ったり,図書館で参考書を漁ったり,決まった答えをいかに正確かつ迅速に出すかを求めていました.

 

大学院の院試も,ひたすら友達と構造力学の計算を何回も解いて,答えを丸暗記するくらい取り組んでたな~

 

思い返せば,今まで「答えが既にある問題を解く」という勉強スタイルが当たり前で,それが自分の知識や学力であると思い込んでいました. 

 

しかし,マラヤ大学のテストは全く異なり,明確な答えのない問題を専門的な英語で解答するという別次元の難易度でした.

 

テスト前日,ふと大学院に進学しようと決めた時に研究室の先生から言われた言葉を思い出しました.

 

「大学は与えられた問題に対する答えを導き出すところ. 大学院は自分から問題を探して解決するところ.大学院に進学するからには,学生だけど一人の研究者として学んでいかないとダメだよ.」

 

この言葉は,まさに今の自分が置かれている状況に対する言葉...

 

大学院生であり一人の研究者である自分は,マラヤ大学で初めて

「自分で問題を考えて答えを導き出す力」

がないことを思い知らされました.

 

どうしてできないのだろう...

 

僕は今回のテストでいろいろなことに気が付きました.

 

「1日を有意義にどうやって過ごそうか?」

「この問題は,何か身近な出来事とつながっているだろうか?」

「毎日少しでもいいから講義スライドを読み返そう.そして,もっと自力で調べて理解を深めよう」

 

すごく当たり前のように見えますが,テスト前になって「こうすればよかった」と気づくのではやはり遅いです.毎日少しでもいいから,得た知識や経験から問題を考える習慣を身に着ければ,やがて新しい発見や解決策に結びつく.そんな気がします.

 

大学院のテストは,テストがあるから勉強するのでなく,問いに対して自分自身の考えや知識から最善の解決策を他の人に伝える訓練であると思います.

 

だから一つの決まった答えはなく,今まで自分が学んできた全てをつぎ込んで問題に取り組むことがこの大学院のテストではないかなと僕は感じました.

 

大学院では先生方は思った以上に学生を救ってはくれません

「やらない奴が悪い」,「やる気のない奴は知らない」

つまり,できない=自業自得なのです.

 

いくらやる気に満ち溢れていても、継続して努力する力がなければ意味がありません.

自分は物事に継続して取り組むという力がまだまだなく,その場しのぎで切り抜けるということが多かったように思います.

 

この海外の大学院での経験は,より自分に厳しく,そしてコツコツと努力を積み上げる力を身につけるのにすごく有意義であると思います.

 

トビタテ!生として,千葉大学からマラヤ大学へ初の交換留学生として...

 

自分がここマレーシアのマラヤ大学で自分の夢である「世界中のエンジニアと文化や宗教を超えて協力し,日本代表としてインフラや資源問題を解決する」という目標を叶えるために,今回のテストはいい薬であると前向きにとらえることにしました.

 

まさに良薬は口に苦しですね

 

まだまだこれから他の講義でもプレゼンテーションや期末テストが控えています.

二度と同じ轍を踏むものか!

よーしこれからパワポの用意だ!!

 

少々だらだらと反省を書いてしまいました笑

 

最後までお読みいただきありがとうございます.

Terima kasih !