トビタテ!日記 @ マレーシア ~理系大学院生がマレーシアの最高学府から世界へ飛び立つその日まで~

建築・土木専攻の理系大学院生が,マレーシアでグローバルに活躍するエンジニアを目指す修行の日々をつらつらとお伝えします.

マレーシアで入院したら? マレーシアの医療事情と海外留学保険

マレーシアでの入院生活とはいかに?

 

Apa Khabar(アパカバール)

マレーシアからこんにちは!

 

今日で講義がすべて終了し,あとは期末テストを残すだけとなりました!

 

全ての講義は,プレゼンやレポートの提出,グループワークである程度評価をされているので,期末テストを大コケしなければ単位は来ると思います.(レポート30ページくらい書いた...ありがとうグーグル翻訳と電子辞書くん笑)

 

さて,期末テスト頑張ろう!と気合が入る私に,ある一通のメールが...

 

タイトル:「保険金請求書類のご案内」

 

え?保険金請求!?

なんだなんだ??? 俺が払うのか!?

 

一瞬何が何だかわからず,記憶をぐるぐる回してみると...

 

「あ!俺10月に入院してた!」

 

そう,わたくし10月に体調を崩し1週間入院してました笑

 

全く笑い事ではないのですが,すっかり記憶から抜け落ちていたのでびっくりしました.

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」

うーん,このことわざはやっぱり真理をついている

 

そこで今回ですが,

思い出せる限り,入院から退院までの流れを書いてみたいと思います.

そして,どのように入院し,どれくらい入院費が掛かったのかということもお伝えしたいと思います.

 

それではレッツゴー!↓

 

1日目

朝から倦怠感があり,ソファに横になるも動けなくなるほど辛くなる.日本から持ってきた総合感冒薬を服用しひたすら寝る.

 

2日目

体温を測ると38℃ほど.これはまずいと思い,OSSMAという緊急時に日本語で相談できるサービスに電話し,日本語で診療可能な病院に予約を入れてもらい受診.日本人のスタッフとともに現地のお医者さんに診てもらい,薬を処方される.

 

3日目

薬を服用するも,体温が下がらず39.8℃を記録.意識が朦朧とする中,再度OSSMAに電話をし病院に行き,お医者さんにその場で入院を言い渡される.衣類を持っていかなかったので,数日間は地獄だった.また,このころから下痢が始まる.

部屋は4人部屋で,食事は朝・昼・アフタヌーンティー・晩の4食.一回の食事が病院食と思えないくらい多くて残してしまう.

f:id:chi8rt:20161219224246j:plain

あともう少しで40℃!なんて思ったのも一瞬で,すぐに倒れました

f:id:chi8rt:20161219224252j:plain

病院食に「アフタヌーンティー」があり,イギリスやんか!と思わずツッコむ

 

4日目

入院してから一日ずっと点滴を打ち続け,食後に薬を点滴で投薬される(結構痛い).Wi-Fiがあったので暇つぶしはできたが,下痢でそんな余裕はなくひたすら寝る.

また血液検査で血を抜かれ,やばい病気だったらどうしようと不安になる.

 

5日目

高熱と下痢が続く中,同室の患者さんが「うおおおおおお」と突然叫んだり,看護師さんをひたすら大声で呼ぶので,心底恐怖を味わったが,体力がなかったのでひたすら我慢.看護師さんも「またか」といったように放置していたので,「なんとかしてくれ~」と心の中で祈る.

 

6日目

例の患者さんが,ひょこひょこ歩きはじめ「なんだ元気じゃんか」と思っていると,フルちんで自分の目の前に現れて,何とも言えない気持ちになる.「もしかして,違う病気なのかな?」いろいろ考えていると,自分の隣に咳が爆音の患者さんが新しく加入.とてもカオスな病室になる.

 

7日目

友達が見舞いに来てくれる.バナナとコーラを希望すると持ってきてくれた.「友達ってやっぱりいいな~」.少し体力が戻ってきたので,病室から出て病院内を友達と散歩する.けれど下痢はまだ止まらない...病室に帰るとフルちんのおっさんはどこかに連れていかれていた.

 

8日目

食事を完食できるほどに回復,熱も36~37℃で落ち着く.あとは下痢との戦いになる.看護師さんとも仲良くなり始めて,少しおしゃべりする.マレー系の看護師さんは小柄で,優しくかつまじめに点滴を変えてくれたので「やっぱ看護師さんってどこの国でもええな~」と思う.インド系の看護師さんは,かっぷくがよくて作業を手際よく淡々とこなすので「おかんだな~さすがベテラン」と思う.

ちなみに中華系の看護師さんには遭遇しなかった.

 

9日目

「下痢が治ったら退院ね」とお医者さんから言われる.下痢がずっと治らないので,腹部のエコー検査を受けるも異常なし.熱は平熱に戻ったので点滴を抜いてもらう.点綴をつけている間はシャワーやトイレ,着替えが不便だったのでやっと普通に動けると喜ぶ.

 

10日目

ついに下痢が終息する.お医者さんから退院の許可が出て,やっと病院の外の空気に触れる.病院で保険会社と料金の確認が終わると,薬をもらい帰宅.溜まった洗濯をしてると入院していた時間の長さを実感した.

 

 

以上,出来事をつらつらと時系列で書いてみました.

 

最初,高熱が出たときは「もしや入院か?」と頭によぎりましたが,実際に入院を言い渡されました.入院をする際,

「海外留学保険に入っているが果たして保険が適用されるのか?」や

「もし入院費を請求されたらどのくらいかかるのか?」

など様々な不安がありましたが,

入院しなければさらに重症化していたので,迷わず病院を決め受診したことは正解でした.

 

さて,1週間ほど入院した費用ですが,

 

治療代:   250.30 MYR = 6,605 円

入院費:5,748.35 MYR = 151,699 円

 

うわ,私の医療費高すぎ...

 

治療費は最初に受診した1日分で,入院費は即時入院を言い渡されてから退院するまでのものです.

 

これ,保険に入ってなかったら,奨学金1ヶ月分以上吹っ飛んでました...

本当に海外留学保険の重要性を身をもって知りました.

 

実は,海外旅行保険1年間のプランで20万円程払っていたのですが,それに見合うだけの保証があったと思います.

また,自分が加入したジェイアイ傷害火災保険さんでは,マイページから英語をはじめ複数の言語で書かれた契約書をプリントアウトできるので,コピーを提出するだけで病院にすぐ話が通りました.

この契約内容書等の保険を証明する書類がないと病院で手続きが進みません.

 

加えて,自分が病院をすぐに見つけられたのも,日本語で24時間対応の留学生危機管理サービス(OSSMA)を利用したからでした.

体調が悪い場合,自力で病院を探し英語で予約を入れることなんてまずできません.

 

OSSMAでは留学先や大学名を登録しておくと,緊急時に病院の手配等を行ってくれます.また,すべて日本語でサポートしてもらい入院後のフォローもしてくださいました.

 

入院生活を振り返ると,多くの人の支えがあって生きてるんだなと改めて実感しました.またかけた迷惑も甚大なので,体調管理もより一層気を配るようになりました.

 

ちょっと長く書いちゃいましたが,海外生活で入院するのは意外とある話なので,また機会があれば詳しく掘り下げて書いてみようかなと思います.

 

最後までお読みいただきありがとうございます!

Terima Kasih !