マラヤ大学での講義① マレーシアの英語は難しい?
マラヤ大学で受講している講義はこれだ!
「マラヤ大学で何勉強しているの~?」
留学でこれもよく聞かれる質問の一つです.(というかふつう聞くよね笑)
僕が現在マラヤ大学のSemester 1でとっている科目は,
・Cultural Tourism of Southeast Asia
→東南アジア諸国における文化観光
・Bahasa Melayu (Elementary)
→マレー語(初級)
・Introduction to the Islamic Business Administration
→イスラム教におけるビジネス概論
・Hazard Identification and Evaluation
→災害の特定と評価
の4つです.
(修士課程の講義はインド系の留学生が多いです.しかもほとんどが社会人なので,日曜日に講義があります泣)
このうち,Hazard Identification and Evaluation は修士課程で,その他は学部の講義です.イスラム教や多民族国家についての知識・教養を身に着けたいので,自身の専攻分野以外の講義も取っています.ただ,専攻分野は千葉大大学院と単位互換をするために修士課程を取っています.(学部の講義はすでに千葉大学を卒業しちゃってるので単位互換できず...けどテストはしっかり受けますよ!)
1回の講義は3時間もあるので,今は日本の大学の講義時間90分なんて余裕です.
講義自体はチュートリアルが1時間,インプットの時間が2時間で,受動的にただ先生の話を聞く講義はありません.
また,もちろん講義は英語なので聞くことに必死になっていると,あっという間に時間が過ぎます(笑)
マレーシアの大学は前回取り上げたように,イギリスの大学に則った教育システムだと思うので,講義でほかの人と意見を交わしたり,発表する時間がとても多いです.(だからイギリス人は議論好きなのかな?)
http://chiba-u-tobitate5.hatenablog.com/entry/2016/11/21/034448
ちょっと脱線して...
国民性を表すたとえ話として,
どこかの大富豪が
「青いキリンを連れてきたら財産を全部やる!」
と言ったら、
イギリス人は青いキリンがどこにいるかずっと議論を重ね,
アメリカ人は軍隊を世界中に派遣して探させ,
日本人は遺伝子操作で作ろうとし,
中国人は青いペンキを買いに走る
とまあ,イギリス人は利益より議論が優先なんだね(笑)
というオチです.はい
マレーシアの方も結構フレンドリーに話しかけてきますよ!
戻りまして,
最初のころは,先生の発音が聞き取れず理解できなかったり,知らない単語が大量に出てきて電子辞書ばかり見てたりと,留学前にもっと英語をやっておけばよかったと本当に後悔していました.
実際,留学前にIELTS 5.0を取得しただけで,あとは日本で自分の研究に時間を使いまくっていたので,本当に英単語の記憶をなくしたままマレーシアに来てしました...
もし,マレーシアに留学をするのであれば,アメリカやイギリスに留学する程度の
英語力は絶対に必要です.なぜなら,マレーシアの英語はネイティヴの英語とめちゃめちゃ乖離しています!
たとえば,買い物でレジでお会計をする際,
(店員)"メンブルクッ?", "メンバカッ?"
(僕)"Hmm...What? Could you say again ? "
(店員)" ...? カッ?...don't have ? Ok..."
というやり取りを経験しました.
これ,何と言ってるかわかりますか?
これは,レジの人が
"Member's card ?"
と「メンバーカードありますか?」って聞いていたんですね.恥ずかしい...
マレー人の特徴として,単語を最後まで発音をしないで切り上げる癖があると思います.("Member"を"Membu", "Card"を"Cak"という調子で)
また,長いセンテンスでも単語の語尾を言わないことが多いので,前後の文脈から判断することもあります.
一方,ネイティヴの友達は,「ほとんど聞き取れていて普通に会話ができる」と言ってました.相手よりも多くの英単語や文章を知っていれば,容易に頭の中で補正できるので英語力があればあるほどストレスなく生活できます(まあ,すごく当たり前なんですけどね)
しかし,「東南アジアだからアメリカやイギリスより英語は楽だろう」といった考えは甘くて,英語でのコミュニケーションはとてもハードです.だから,英語は英語圏に留学する勢いで準備したほうが絶対にいいです.これは,マレーシアに限らずどこの国でも言えます.
逆に欧米圏の留学の方が英語使いやすそうだな~なんて思ったり(笑)
講義の話に戻りますが,英語だけなのでどうしても理解不足な点が出てきます.
その時は,日本語の論文や資料を探して読み込んだり,講義スライドを一字一句翻訳したりしています.
たまに,日本語の資料が全く出てこないことがあるので
「うわ~まじかよ.めんどくせえええええ」
と思うと同時に
「ああ,これが留学なのか.まさに日本で学べないことを学んでる...」
とうれしいような悲しいような...複雑な感情が湧いてきます.
こうやって,日々小さいながらも壁に当たって乗り越えていく経験が留学で得ることのできる一つの強みだなと思います.
今回はマラヤ大学での講義と英語のコミュニケーションを書いてみました.
さて,明日のプレゼンの準備をしますか!
まだ30%くらいしか終わっていない...
最後までお読みいただきありがとうございます.
terima kasih ! (トゥリマ カスィ)